或るフリーターの手記

29才フリーター、日々の雑感を記す

絶望的な滑舌をバカにされ続けた僕が英語まで話せるようになった話

今回のキーワードは 「滑舌」 「いじめ」 「英語」 である

 

僕は学生時代、絶望的に滑舌が悪かった

友達、先生に「何を言っているかわからない」とずっと馬鹿にされていた

 

滑舌が悪かったのは、生まれつきではない

小学生の頃、友達と喋っていると「○○の口臭いよね」と言われたことがあった

「え、、、そうかな~」

かなり傷ついた

その日は、朝に納豆を食べて、遅刻しそうだったので歯を磨かずに学校に行った

それ以来、人前でしゃべることが怖くなった

僕は人としゃべることがとても怖くなった

どんどん、口が開かなくなっていった。

 

結果的に、負のスパイラルにおちいり学生時代はずっと馬鹿にされていた。

うまく喋れない上に声も高かったため、面白いといって僕のものまねをする人が現れた

僕の物まねは大流行で学校結構な人数が真似ていたと思う

 

「やった、大流行してるぞ!」と思えるメンタリティーはなく

その頃は、ただ辛かった

一番つらかったのは好きな女の子に言葉を聞き返されることだった

好きな人に自分の言葉が伝わらないことほど不幸なことはなかった

自分の自信はどんどん失われていった

僕は「いじめ」られていると自虐的に思うようになった。

 

この結果を、招いたのは自分自身である、僕が朝に歯を磨いていればこんなに長く悩まなかったと思う

 

ここから得られる教訓は

・失敗したときに、自分を分析しだめだったところは反省すること

・くよくよ悩んでいると、それにつけこみ自信を奪う人がいるということ

・悪口を素直にすべて受け止めていたら身が持たないということ

 

さて、ここから、どうやって滑舌を良くしていったかであるが

大学生になった僕は塾講師のアルバイトを始めた

子ども達に授業をするのだが、滑舌の悪さが災いして、子どもたちに何度も聞き返される、授業の内容ではなく、僕の言葉そのものが聞き取れないのだ

仕事に支障をきたすようではこの先、生きていけない

変わらなければいけない

 

 

僕は「滑舌」がなぜ悪いかを考えるようになった。

まず初めに、口を大きく開けるように努めた

これによって、口周辺の筋肉が回復してきた

次にはっきり喋るために舌筋と呼ばれる筋肉を鍛えることにした

このときは、ひたすら、家で早口言葉を叫んでいた

 

登校途中も電車の中も、暇な時間があればとにかく口を大きく開ける練習をしていた

見ている人は僕を魚だと思ったに違いない

だが、そこまでしなくちゃいけないほど絶望的に滑舌が悪かった。

 

このあたりで、だんだんと僕の「滑舌」の問題は改善されてきた

誰かに話をして「なんて言ったの?」聞き返されることも減ってきたし、子どもたちへの授業もスムーズに行えるようになってきた。彼女とも良好な関係を築けた。

 

話が伝わりだし、自分に自信が持てるようになった

それから、私は人と話すことがとても楽しく、有意義であることに気付いた

今まで、話せなかった時間がとてももったいなかったと思う

人と話すことで多くの知見を得られるし、何より言葉を発信することで生きてる実感を得られる

 

もっと、多くの人と話すために僕は英語を勉強し始めた。

英語の勉強をしているとき「TED」の動画を見た

最初に見たのはトニーロビンズ氏の動画である

非常に感動した

話の内容も素晴らしかったが、それよりも「スピーチ」は人を変えられるということに驚いた。

僕が「スピーチ」で思うのは、「校長先生や教頭先生のスピーチ」で

「スピーチ」はだらだらとした退屈なものという印象であった。

しかし、彼のスピーチは情熱にあふれ圧倒的に人に力をくれるものであった

彼のスピーチによって救われている人は数え切れないほどいるだろう

 

そこで、「悪口で人を傷つけるよりも多くの人に勇気、情熱、希望を与えられる人になりたい」と考えるようになった

 

言葉によって変わることがあることを知り

色んな言葉に注意が向くようになった

 

その中で知った言葉でこんな言葉がある

 

システムを憎み、人を憎まず

         by 茂木健一郎

 

 

人の悪口ではなく、システムの悪い部分をみんなで改善しようという解釈で受け取っている。

個人に悪口を言ってもあまり変化は起きなくて、それよりも根本的なシステムを批判して改善していくべきだと言うことだ

非常に懐の深い考えだ

 

今は、もっと多くの人と話すために英語を勉強中である。滑舌が悪かった時に「発声」

の仕組みを勉強したおかげで、「発声」の理解はスムーズに行えている。

また、コミュニケーションの楽しさを知ってしまい、さらに多くの人と話せると思うとわくわくして英語の勉強ができるのだ

 

 

誰かに言われたことを改善する努力は大事だ。できる範囲で改善しよう

しかし、他者のいうことすべてを受け止める必要はない

何が必要で、何がいらないのかをよく考えて動こう

さもないと、多くの時間を無駄にしてしまうから

しかし、無駄を無駄と理解できた時はしっかりと向き合う必要がある

そして、乗り越えていこう

悪口は重く受け止めなくてよい、人生は楽観的であるべきだ

自分に自信をもって、多くの人と話そう

多くの人との対話によって、人生はより良い方向に転がっていくはずだから

 

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