或るフリーターの手記

29才フリーター、日々の雑感を記す

北斎とロックンロール

暖かい家に帰ってくると焦燥感が込み上げてくる
確かに居心地はよいのだが、、やはり、おらは一人の方が落ち着く

ストーブはごうごうと音を立てて、音のない部屋で鳴いている。おらはどこか不満そうな顔で部屋の天井を眺め、朝に家族の誰かが録画した葛飾北斎の生涯について語った番組のことを思い出している。

北斎は死ぬまで絵を描いていたらしい、、その研究心と探求心は衰えることがなかったようだ
全く、頭が下がる思いだ
おらもそんな風に生きられたらと思うのだが、、
どうもすぐに何か理由をつけて、追求することをやめてしまう


元来、今日も明日もわからないくらいいつも好きなことに夢中になるというのができない質らしい

どこか冷めていて、退屈な人だ

ロックンロールは自分らしくあれって叫んでた
自分らしくあるってどういうことなんだろ
自分っていうのがそもそもないから、自分らしくあることもできないんだろうか?

だったら、まずは自分を見つけなければいけない
理屈は一度おいといて、自分が心から格好いいと思うものを、素晴らしいと思うものを見つける必要があるんだろう

静かに心に聴いてみようか
お前のやりたいことはなんなんだってさ?

何度も何度も
お前はどう生きたいんだって?

繰り返し繰り返し

汚れた天井を見ながらそんなことを考えるんだ