或るフリーターの手記

29才フリーター、日々の雑感を記す

穴の空いた靴の詩

だーれがいったか知らないが
まーるい青い星の上
穴の空いた靴で歩いてる

ズンズンションシャン歩いてる
頭抱え、腹ならし
ズンズンシャンション歩いてる

野良猫あくび、眠りたいときに眠るんだ
自由と刹那は紙一重
爽やかな風が吹いても、穏やかな風が吹いても
少し、何か、違う

頭揺らし、手振って
道行く人に訪ねよう
僕はキチガイジミテキタノカナ

さぁね、さぁね、なーんてね
みんな変わって、みんな一緒さ
なーんてね、
おどけた顔して答えるお前

だーれがいったか知らないが
まぁるい、地球のギザギザの上
穴の空いた靴であるいてる

ズンズンションション歩いてる
悩んだふりして、嗤い話さがしてる
とっとこ、すっとこ、ギラギラと
怒りんぼネズミは急いでる
まぁるい地球の、汚れた土の汚れた美しさを飾ろうか

どうして、そんなに、急ぐんだい
どうして、そんなに、急かすんだい

さぁね、さぁね、知るもんか
とにかく急げよバカやろ

さぁね、さぁね、なんてね
僕はどこ吹く風に揺れ
白百合探しているのだよ

穴の空いた靴、オンボロパーカー、黒ズボン、高級腕時計なんて糞喰らえ、時間に追われる人じゃなく、時間を創りだすのです、甘ったるいパンケーキのようじゃなく、どこぞのテーマパークの焦がしキャラメルの匂いじゃなく、インスタントコーヒーにスプーン一杯の角砂糖程度の甘さの時間を創りたいのです

さぁね、さぁね、なーんてね
トムウェイツ唄っているね
おどけて、しゃがれて、よいどれて
優しく、哀しく、壊れた声で
儚く、月と路地裏を

僕は聴いているのです
穴の空いた靴、オンボロパーカー、腐敗した心で

僕は聴いているのです