スーパーマンに憧れて、、、「国盗り物語」 司馬遼太郎
かっこよく生きたい、、
子供のころは誰しもスーパーマン、もしくはスーパーウーマンに憧れたと思う。
来年30才になる僕は、いまだにスーパーマンに憧れている
宮沢賢治、西村賢太、トムウェイツ、宮本浩次、真島昌利、竹原ピストル、上橋菜穂子、藤田和日郎、ノラジョーンズ、、
(僕のピンチを何度も救ってくれたスーパーマン・スーパーウーマンたち)
最近そんな僕の超人名簿の中に、二名の名が増えた
司馬遼太郎作品は「燃えよ剣」「龍馬がゆく」「人斬り以蔵」、「新撰組血風録」くらいしか読んだことがなかった。面白いとは、思いつつも、20代前半の僕はどっぷりとははまらず、西村賢太の本ばかり読んでいた
だが、最近、ふらり立ち寄った本屋で「国盗り物語」を見つけ、「あぁ、そういえば宮本さん(エレカシ宮本浩次)が読んだって言ってたけなぁ、、」と思い出し、一巻と二巻を買って帰った
久々に時代小説を読んだからか、元来の歴史好きが顔を出したのか、定かではないが、めちゃくちゃに面白かった!!!
まず、庄九郎(斎藤道三)の行動力が半端じゃない!老境に入るまで常に権謀術数を巡らせ、シャンシャンと動き回る回る!文武両道、渋メン(渋いイケメン)さらに思慮深い、全くスーパーマンである。
庄九郎(斎藤道三)にはカリスマ過ぎて感情移入はできなかったが、ワクワクさせられっぱなしであった。(個人的には絵が好きで、女に弱い頼芸に感情移入してしまった)司馬遼太郎の筆力恐るべしである。
処世の知恵として、この物語で庄九郎は、常に頭を使え、行動せよ、溌剌と今を生きよと 教えてくれているようであった。
また、筆者のナレーション、(地の文というのだろうか、僕は小説の仕組みについては詳しくないのでよくわからないが)台詞回し、「言葉」がとにかくかっこいい!!!
おらはどこまでも優柔不断・軟弱者・怠け者であるため、断定、言い切る発言に弱い。なので、この物語の庄九郎や信長のような理路整然とはっきりものが言える活発な男性にかっけーーとカリスマ・憧れを感じてしまう。
このはっきりものを言うことは非常に難しい(おらにとっては)
はっきりものを言うには、自分の中に明確な価値観がなければいけない
(例え、それが偏見や常識外とされることでも)
さらにその価値観を持つためには、自らの好き嫌いが区別されている必要があると思う
揺るぎない価値観、価値観の軸を安定させるには、その好き嫌いの細分化がどこまでできているかが鍵だと思っている。少しややこしくなったが、とにかく
ハッキリものを言える人はかっこいいのだ
そのためには自分で考え、自分の言葉を持ち、自発的動機によって行動しなければいけないのだ!
そうやって、自分を積み重ねていくことが憧れたスーパーマンたちへと近づく方法なのではないかと30にしてようやく朧げに思い始めている
どうしようもない私。とくに秀でたところもない私。今さらジタバタしても遅いのかも知れない。けど、
かっこよく生ぎだいよぉーーーーーー