或るフリーターの手記

29才フリーター、日々の雑感を記す

2018-01-01から1年間の記事一覧

ねこ達が踊りだしたのは青い太陽が昇ったためである

ねこ達が踊りだしたのは、青い太陽が昇ったためである。その日は、一晩中踊り明かしたらしい 踊りすぎて、死んだネコもいるんだって四六時中、ラグタイムやジャズの音楽に合わせて、チンドンチンドンやっていたんだって青い太陽はそれを見ても全く笑わなかっ…

うたうひと

朝もやのかかった公園 からからの空気の中、銀杏の香りがしております 一人の男がベンチに座り歌を歌っているようです申し遅れました 今喋っております私は灰色と茶色とが混ざりあい しましまのせんが入った、尾っぽがそこらの猫より少しだけ長い野良猫です…

心模様殴書 2018 1014

言葉を探すこと 妥協せずに言葉を探すことこれがなにより肝要 生きてる限り妥協したらいけない求道は体力がいる。気力がいる。なかなか大変なこと言葉は悲しいけれど、 素晴らしい物語は語り継がれるきっと、悲しみと戦った人の生きざまは残されるべきと本能…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第21號 「」

あさがきて ひるがすぎて よるになって あさがくる螺旋 流転 輪廻困ったのは、酷く頭が痛いことで 悩んでいるのは、ほんとうの幸せについてで自然を仰ぎ 科学を苦にするからからなる開かずの箱を畏怖する嘔吐嘔吐嘔吐の日々で 全く何かの病気なのでしょうな…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第20號 「疲果」

日光と月光なら月光が好きだ きっと、夜が暗いから、月光のほうが良いものにみえるんだろうなげっこうゆらゆら 星が見えるところに住みたい疲れてしまうと駄目だね ぽちゃんと何も跳ねなくてきっと、恵まれているのだろうけど、 それでも、悩まずにはいられ…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第19號 「駄目なやつ」

やっとこさ、どっとこさ ここまでやってきましたが、 またまた、堕ちていますとかく気だるい感じで 理由を探すほど暇もなく 疲れてしまいました貴方は情けなく、全く駄目なのですひどく腹が痛いおそらく、その甘い考えがよくないのでしょう ほんとうにもう駄…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第18號 「喧嘩祭」

ヌワールは退屈そうに尻尾をカリカリ掻いていた 近頃何をやっても、心を握り潰されているようで どうにも儘ならなかった 「あぁ、たいくつだたいくつだ」 からんからんととドングリのチャイムが鳴りました 「はいはいどなた?」 ヌワールがドアを開けると誰…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第17號 「夕」

夕空は雲に隠れ黒々と 雨静かに屋根を鳴らす蒼い雑草 花持たず ゆたりと雨を受け止める 誰に見初められることもなく ただ凛として立っている嗚呼、なんと強く逞しいぼろ箱の一室は檻のように 暗く 息苦しい 判別のつかないものばかり 転がり、散らかる 風は…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第16號 「こんなに天気の良い日に」

午前3時、どしゃ降り それは重かった 頭上から、散弾銃を乱射されて、なすすべもありませんでしたこちらの国は、銃を持ってはいけないので、反撃の余地もありませんこんな天気の、こんな時間に、外にでれるなんて、こんなに幸せなことはなさそうですだって、…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第15號 「あかり」

正直者の常夜灯 悲しく揺れていました 愚か者の常夜灯 悲しく揺れていました「今は眠りましょう」 優しい声は言いました 「僕はまだ、何も知っていないんだ。眠ってる暇はないんです」 私は必死に喚きました優しい声は無慈悲でした貴方は何を知ったのでしょ…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第14號 「つまるところ」

およそ、人の定義がぐらんぐらん痛みや熱さを感じることができるのは、幸福らしい オーディオプレーヤーの壊れた電波を手に入れることができるのもきっと幸せと呼ぶんだろってさ 近頃の説明は説明として機能していない きっと、とっくのまえにもうばかになっ…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第13號 「跳」

ご陽気であります ぽかりぽかりご陽気であります空気は相変わらず、今日もぬらんとしていますが ご陽気でありますエアコンはガタガタ言って、泪を流しながらの健気な努力で、部屋中にさらりとした空気の層を作ってくれます貴方には、ほんとうに感謝です逆巻…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第12號 「問」

疑問文 What is this? これは何ですか? who are you? 貴方は誰ですか?あと何年、夏を迎えることができるのでしょう? あと何年、この暑さを感じ、汗をかくことができるでしょう? あと何年、名もない蝉の声に耳を奮わせることができるでしょう? あと何…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第11號「相談事」

青臭い 硬くて食べられやしません 泥臭い 汚くて近づきたくありません 鈍臭い どうにもみておれません最近、どうにもなにがなんだか理由の分からない様子です黙していると異常にぐしゃぐしゃと嗤われているようでこのままだと、いつか体内からびっくばんを起…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第10號 「くれぷすころありーヴぇでるち」

鳴かぬなら、もったいないね、ホトトギス雨が降っています さらさら、さらさら 雷が笑っています がらから、がらから 貴方は死んでいます りーん、りーん今年の夏は重かった 新緑の葉は静かにお昼寝をしています せっかちな一枚の葉はゆらんゆらんと踊ります…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第9號 「しろ」

渇く 喉が渇く 瞳が渇く 心が渇く幸せを渇望する 幸せ?あなたの幸せはなんですか? 何色をしていますか? どんな形をしてますか? どこにありますか? 何故求めるのですか? 幸せを知れば幸せになれますか? あなたが今幸せではないとすれば、それは不幸な…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第8號 「川」

トテトテと歩き回った 方向も感情もぼんやりと浮かばせながら ただトテトテと歩いたのですそうしているうちに深紅の川と出会いました どくんどくんと流れる深紅の川を見つめていますと川はなにとはなげに私に仰ります 「近頃、私の所には、汚いものばかりが…

心模様殴書 「一鬼夜行」 第7號 「嘔吐」

千春は自宅のベッドの上で強烈な吐き気に襲われていたセイシンテキナ要因か、洗剤を大量に口にいれてしまったせいか、不健康な食生活のせいか、明確な理由は分からない「いっそのこと、ベッドの上にでも吐いてしまったほうが楽だろうか、、」2018年8月17日18…

私小説「一鬼夜行」第6號「憑きましては地獄でお会いしましょう」

「今日の真実は科学調味料をふんだんに使った真っ赤なパスタの中に」千春はそんなことを言われた今日は、一体いくつの命を貪れば、気がすむのだろう「命をそちらに送り届けるのには、いくらの運賃がかかりますか?」「一グラムの重さが有りますか?」カラス…

私小説 「一鬼夜行」 第5號 「鴨」

創造力は捨てることから養われる 十分に満たされている状態では、新しいものは生まれてこない 現状の環境に満足できない、「異なるもの」が自らの好みをを頑として押し通した結果、新たな創造が生まれる 時代に風穴を開ける革新を起こす人たちは、皆総じて悪…

私小説「一鬼夜行」 第4號 「非常識人による常識論」

常識を疑えという人がいる 常識的に考えろという人がいる千春は家から仙台駅までの道のりを歩きながら、「常識」について考察していた常識とは、健全な一般人なら誰でも身につけているものらしい「常識はよく分からないな、、」ニコロ・パガニーニの演奏を携…

私小説「一鬼夜行」 第2話 「杏露中毒」 第3話 「死合わせ」

第2話「杏露中毒」千春は朝からひどく朦朧としていた千春には、自分自身を俯瞰で分析する癖がある そして大抵はネガティブな結論を導きだすこの癖が最近は酷くなり、分析が独り言として口からつらつらと流れ出てしまっている「この頭痛は煙草の吸いすぎか、…

私小説「一鬼夜行」 第1話「コバエ」

第1話「コバエ」「一体どうしてこうなったんだろう」朝6時、コンビニの夜勤明け、自転車に乗り帰路についたら土砂降りの雨だった平千春は今月で24才になる 名前の由来は父親が唯一好きな歌手である松山千春に由来しているよく女みたいな名前だと馬鹿にされ…

「憂き世」 第2話 ~招かれる~

~招かれる~ 男は立ち尽くしていたが、暫くすると我に返り、 (死んだのなら、ここはどこなんだ?) と疑問が浮かんできた とりあえず、男は眼前にそびえる巨大な建造物の方に歩くことにした スタスタと建造物の方へ歩を進めるのだが、一向に近づかない これ…

「憂き世」 第一話 ~放たれる~ 

~放たれる~ 重い瞼を開けて、ゆっくりと体を起こす 空は虹色で、ぐにゃぐにゃと螺旋を描いていた 「やはり死んだのか」 男は微笑んだ 辛かった悩みや困難から、逃れられたと思った 「地獄か天国か知らんが笑えるんだな」 安堵だろうか。そんな言葉を漏らし…

生きる意味とは何なのか? 幸せとは何なのか?  私とは?

死にたいなどというわけではない かといって、前向きに生きていこうと決断したわけでもない 誰かのために生きることができたらそれは素晴らしいことだと思う。 特に必死で働いているわけでもないのに命がすり減っていく 生きてるのだから命が、時間が消費さ…

お金の話 学校の話

世の中金だ かねだ かねだ 金田 兼田金田鎌田金田 かねかぁ~ 最近お金への執着が減ってきている。 お金よりも一日の時間が短いことに悲しさを覚える。 自らを否定するわけではないが学校教育は今の自分にいかなる恩恵をもたらしてくれたのだろうとつくづく…

人が人であるとは?

人が人であるとはどういうことだろうか? 私はどうして生きればよいのだろうか? 齢23歳にして改めて思案してみる。 この年齢にあっても全く自己の確立がなされていないことを恥じる。 毎日本ばかりを読んでいる。焦る。来月には、社会にほっぽり出されるわ…