或るフリーターの手記

29才フリーター、日々の雑感を記す

心模様殴書 「一鬼夜行」 第11號「相談事」

青臭い
硬くて食べられやしません
泥臭い
汚くて近づきたくありません
鈍臭い
どうにもみておれません

最近、どうにもなにがなんだか理由の分からない様子です

黙していると異常にぐしゃぐしゃと嗤われているようで

このままだと、いつか体内からびっくばんを起こし
銀河の果てまで、臓器が飛び散って行きそうなそんな気持ちになります

堪らなく、感情が行方知れずに、カリカリ笑う人、ケタケタ怒る人、ふわふわ悲しむ人、煩く泣く泣く人、涼しく逃げる人、

何を書いているか分かりません?

晴れた朝、泣きました
曇りの昼、泣きました
雨降る夜、泣きました

虹を渡り、雲をブンブン振り回し、星の元へと歩きました

近づけば、遠ざかります
綺麗なものは眺めるくらいが具合がよいことを知りました

白猫はゆたりゆたりと歩きます
時々、しゅびっと飛ぶように走ります
近づこうとすると、じとりとこちらを睨み距離を計っているようです

どうやったら、心を許してもらえるのでしょう
どうやったら、打ち解けられるのでしょう

白猫は隙間に巧みに入り込みます
にゅらんと身体をよじり、軟体動物の如く柔軟さです

白猫は飛び込み自殺をしました
ふわりと軽快なステップでメトロの前に飛び降りました

ゴーバシャリトーン

ひかれました

すぐに地元の猫警察が出動しました
「全くなんでこんなことをしたかね、キャッと驚いちまったよ。魚が食べられずに苦労したのかね。うぉっと、奴さんの前で口が滑っちまった。しかし、ホワイトいい加減にしてほしいものだね」

最近、この飛び込みが流行に敏感な猫達の間でねこスタ映えすると流行しております

一度の輝きのために、命を賭けるなんて、本当に尻尾がぴんと伸びるような思いですね


空から、降ってきました
それはアクアマリン
空から降ってきました
それは大粒の涙
空から降ってきました
それは少年のあどけなさ
空から降ってきました
それは砕氷斧
空から降ってきました
それは一匙の糖蜜

そして、最後には空が降ってきました
それはなんて素敵な景色でしょう

山も雲も川も太陽もすべて重なりあう
紺碧の虹、蒼天の海、もうてんやわんやの情景です
優しさも悲しみも愛も矛盾も剥き出しで、何もかもの境界がなくなった様子です

問題です
問題が見つかりません、どうやって見つけますか?

こじつけましょう
無理やりこじつけましょう
そして、問題を創ってしまいましょう

そんなかんじで、世の中は複雑奇々怪々になりました