或るフリーターの手記

29才フリーター、日々の雑感を記す

2020-01-01から1年間の記事一覧

なんとなく花明かり虚しく

夏の夕べ、8月の初週、7月の梅雨が明け からりと暑い夕べであった 僕は部屋でごろ寝して本を読んでいた 今日は本当に暑く(僕の住んでいるのはアパートの二階だが特に暑かった)パンツ一丁でもだくだくと汗をかいたクーラーという便利なものがあるのだが、なん…

夏の夜空に呼ばれても

7月下旬、湿気はひどかったが、暑さはそれほどでもない朝の10時に寝て、起きると もう夜の8時を回っていた 週5日コンビニで夜勤のアルバイトをしている僕は 今日、明日が休みということで、少し気分が落ち着いていた(アルバイトがある日は本当に憂鬱になる …

「死期の景色」

「死期の景色」夜明け、夜勤明け 退屈な戦いが終わった帰宅、日本酒を一杯、川へ散歩、、今日は平日 凡そ、多くの人は働きに出かける時間だ僕は、川へ、散歩 昨日は雨が降った それは時折、激しい音を立てたりもしていた水かさは増し、河川敷の眺めも変わっ…

金が欲しい

流れ星に願い星 金 金 かねがね 金 金 金が欲しい金 金 かねがね 金 金 金が欲しい流れ星に願い星the twinkle twinkle litle star金をおくれ、、

「幻想と現実」の話

幻想と現実の境界線 ソンナモノヲ探すのは なぜだろう?幻想に浸りたきゃ浸ればいいのに 現実を謳歌したいならすればいいのにその狭間を探すのは、きっとそこに うようよ、ねとねとの、吐き気がするほど美しい川が流れてるんじゃないかなーなんてっ 想ってし…

溺れ、そして、這い上がれ!

~雑多な散文をひとつ~なにかに溺れる経験は大切なように想う酒、タバコ、異性、その対象は挙げればきりがないがなにかを深く知りたいのなら、やはり、それを溺愛することしかないんだと想うのです寝食を忘れ、そのことを四六時中浮かべ、その海で ジタバタ…

ごみ置き場の野良猫

「そこでなにをしてるんだい?」 夜、ビルの裏、座り込み、コンビニのバイトの休憩時間、高い暗い空からそんな声が雨と共に降ってきた、そんな気がした。 「こんなはずじゃない」なんて負け台詞を 吐くほどの元気すらなんだかどこかへ置いてきた そんな気が…

裸足の哲学者

「空の青さは覚えたかい?」 裸足の哲学者は呑気な顔で僕に尋ねた 「いーやまだまだ」 僕は情けなく笑って答えた「君は僕よりもずっと長く生きているのにね」 裸足の哲学者は4本足の前2本を折り曲げ、つの字に伸びていた仕方ないじゃないか 空の青さなどとい…

メロディーを紡ぐ風なことを言ってるだけでは全くダメ

メロディーを疎かにしてはいけない!唄の終着はすべて沈黙である そこに至るまでの過程にこそ味わいがある現状のおらの唄には全く味わいがない思想を強めるだけでは ひとには響かない終着にいたるまでの過程、悩み、恐れ、迷い、それでも果敢に臨む、、そう…

めくるめくメロディー

タンタンタン タタタタタンタッタータッター口ずさみ、歩くメロディーがいつも似通うハァーとため息うんざりしてる暇はないのですダラダラと怠け者の血を滾らせてる場合でも 言い訳をしてる場合でもないのですこれから毎朝遺書を書くつもりで書いてゆこー

夜明けのオレンジ

夜明けのオレンジは美しいそんなことを想った夜明けを何度も何度も見続けて なぜ今なのかは分からないがそんなことを想わずにはいられなかった他の世の一切の移ろいを省みず そればかりを見ていたいと、、26になる男は想っていた、、夢など見るな馬鹿になる …

空想う

空想 「現実にはあり得ないことを思うこと」現実 「現にこうであるという状態」現 「正気なさま」その他、諸々、、アル中気味の哲学者気取りは正気を失った 現実から逃避したかったわけではないが 嫌になったのだと思う、きっと穏やかな夕暮れ 鳥鳴く 車走る…

袋小路の水溜まり飛び込んだって異世界には行かない

人生、袋小路に迷い混んだ大学時代、沢山本を読んだ 恐らく1000を越えるくらいは、、それがなんの役にたった?中途半端に字面だけ覚えて なんの中身もない文字だけが浮遊し たまに文章として書き起こすと虚しさばかりが 込み上げる。泪なんてちっとも、微塵…

のらねこ回想録 「三日月ノクターン」

「三日月ノクターン」Oh baby星空図鑑と Oh babyキャンバス持って 旅に出ようよ!いつだって 子守唄は三日月ノクターンいつかきたような 旅路の果ての果て 老いた驢馬と路傍の白い花 晴れ間なんて見えやしないねって うつむき加減で低く笑い合ったここら辺り…

のらねこ回想録~星屑みたいなぁバラッドヲ~

「星屑みたいなぁバラッドヲ」野良猫、星空、夜と月 唄うよ尽きないバラッドヲ 白黒世界のその先で 星屑みたいなぁバラッドヲ愛らしい雨に降られた後で 貴方の声が傘と気付く あっけなく夜は過ぎるから 歩むよ、未来へと、続く道星屑みたいなぁバラッドヲ 輝…

のらねこ回想録 2 ~白黒の大先生と愚民の唄~

愚民の唄を口ずさみ今日もいつもの曲がり角とんがり髭を揺らして、白黒の大先生は 塀を飄々と飛び降り、こちらへのそりのそりと歩いてくる青雲、我を映せと言わんばかりの威風堂々とした 体である嗚呼、格好がよいとはこれである!野にあって、空を宥め、自…

のらねこ回想録 1

吾輩は猫である名前はいらない 名前があってもなくても吾輩は吾輩である哲学風に漱石の威を借りる今日も、雲は白く、空は青い武漢ではよく分からないウィルスが蔓延しているらしい我輩は白黒の老猫、声は掠れ、髭は尖って、目には老獪さと柔らかな諦めの調子…