或るフリーターの手記

29才フリーター、日々の雑感を記す

2019-01-01から1年間の記事一覧

死が側で嗤っている

「死」が側で嗤っている 令和元年10月半ば この頃、そんなことを強く感じる 秋風のせいか、不眠のせいか、退屈のせいか分からないが確かに強くそんなことを感じる「死」の匂いが近くに香っているのは、決して悲観的になることではないだろうきっと、そんな状…

「荒野をゆく」1 序章

物語の始まりは決まって唐突である だれであれ、その「始まり」を求めることはできない。いつも、物語は向こうからやってくるのだだが、確かに物語は始まった。いや、もっと言えばもう物語も中盤といったところか人がいつ路に倒れるかは分からない だが、私…

穴の空いた靴の詩

だーれがいったか知らないが まーるい青い星の上 穴の空いた靴で歩いてるズンズンションシャン歩いてる 頭抱え、腹ならし ズンズンシャンション歩いてる野良猫あくび、眠りたいときに眠るんだ 自由と刹那は紙一重 爽やかな風が吹いても、穏やかな風が吹いて…

掃き溜めに咲く

人生はよく旅に例えられることがあるおらの旅路は今のところ、静かにガサガラノ激しい雨が降り続いているように感じる今年で25だ起業家に憧れて 絵描きに憧れて 小説家に憧れて 唄歌いに憧れてどれもだめであった今はボロアパートに酒と虫と野良猫といっしょ…

北斎とロックンロール

暖かい家に帰ってくると焦燥感が込み上げてくる 確かに居心地はよいのだが、、やはり、おらは一人の方が落ち着くストーブはごうごうと音を立てて、音のない部屋で鳴いている。おらはどこか不満そうな顔で部屋の天井を眺め、朝に家族の誰かが録画した葛飾北斎…

生を諦めきれず、尚歩もうとするお変人の決心

いつも決まって思うことがある それは自分は何でこんなに愚かなのだろうと言うことだ昨日には、決心したことを今日になっては忘れている。忘れては嘆きを繰り返し、また忘れている。その度に自分の弱さを思い、その心を鋭利な刃物で一思いに刺してやりたいと…

半端物2019(2/17)

消え入りそうな命がひとつ、朝焼けに光る雲を想う 空の色は鮮やかで朝焼けのオレンジと青空と、白い雲が交錯して柔らかな閃光を放っていた。僕はこんなに朝を力強く感じたことはなかった。 それは、度重なるコンビニエンスストアでの夜勤疲れからくるものな…

半端物2019(2/14)

踊る人がいる。歌う人がいる。絵を描く人がいる。 総じて、それは微笑ましく、愚かで、悲しく、希望に満ちていて、それでいて阿呆らしい野花はなにも言わず咲いている 野花の美しさは濁りのない美しさたと思う野に生きるものはしたたかさと純粋さを備えてい…

星の名前は知らない

遠くで星が輝いていた、、男はガシャガシャとうるさい世界に疲れていた 夜に働き、朝に眠るそんな暮らしに疲れていたみんな疲れている そんなことは分かっているのだが、、久々に仕事が休みだったので、ボロアパートのドアを開けて、外に出た外に出る際、が…