裸足の哲学者
「空の青さは覚えたかい?」
裸足の哲学者は呑気な顔で僕に尋ねた
「いーやまだまだ」
僕は情けなく笑って答えた
「君は僕よりもずっと長く生きているのにね」
裸足の哲学者は4本足の前2本を折り曲げ、つの字に伸びていた
仕方ないじゃないか
空の青さなどというロマンチズムより、計算を
人の関係を優先させなきゃ暮らしは立たないんだ
「言い訳だねー、、言い訳、、
気にせず1日中、空のこと、その青さのこと
その深いところを1日だって君は見続けたことがないじゃないか?」
「うるさいなーもー」
裸足の哲学者を
けんけん、払いのけた
僕はそいつが好きだ
だから、、嫌いなのだ、、
あーあー難しいー
人間ってのは、、
どうしてこうも複雑なのだ、、
だから嫌いなのだ
だから、、、、