或るフリーターの手記

29才フリーター、日々の雑感を記す

裸足の哲学者

「空の青さは覚えたかい?」
裸足の哲学者は呑気な顔で僕に尋ねた
「いーやまだまだ」
僕は情けなく笑って答えた

「君は僕よりもずっと長く生きているのにね」


裸足の哲学者は4本足の前2本を折り曲げ、つの字に伸びていた

仕方ないじゃないか
空の青さなどというロマンチズムより、計算を
人の関係を優先させなきゃ暮らしは立たないんだ

「言い訳だねー、、言い訳、、

気にせず1日中、空のこと、その青さのこと
その深いところを1日だって君は見続けたことがないじゃないか?」


「うるさいなーもー」
裸足の哲学者を
けんけん、払いのけた

僕はそいつが好きだ
だから、、嫌いなのだ、、



あーあー難しいー
人間ってのは、、
どうしてこうも複雑なのだ、、

だから嫌いなのだ
だから、、、、