だーれがいったか知らないが まーるい青い星の上 穴の空いた靴で歩いてるズンズンションシャン歩いてる 頭抱え、腹ならし ズンズンシャンション歩いてる野良猫あくび、眠りたいときに眠るんだ 自由と刹那は紙一重 爽やかな風が吹いても、穏やかな風が吹いて…
人生はよく旅に例えられることがあるおらの旅路は今のところ、静かにガサガラノ激しい雨が降り続いているように感じる今年で25だ起業家に憧れて 絵描きに憧れて 小説家に憧れて 唄歌いに憧れてどれもだめであった今はボロアパートに酒と虫と野良猫といっしょ…
暖かい家に帰ってくると焦燥感が込み上げてくる 確かに居心地はよいのだが、、やはり、おらは一人の方が落ち着くストーブはごうごうと音を立てて、音のない部屋で鳴いている。おらはどこか不満そうな顔で部屋の天井を眺め、朝に家族の誰かが録画した葛飾北斎…
いつも決まって思うことがある それは自分は何でこんなに愚かなのだろうと言うことだ昨日には、決心したことを今日になっては忘れている。忘れては嘆きを繰り返し、また忘れている。その度に自分の弱さを思い、その心を鋭利な刃物で一思いに刺してやりたいと…
消え入りそうな命がひとつ、朝焼けに光る雲を想う 空の色は鮮やかで朝焼けのオレンジと青空と、白い雲が交錯して柔らかな閃光を放っていた。僕はこんなに朝を力強く感じたことはなかった。 それは、度重なるコンビニエンスストアでの夜勤疲れからくるものな…
踊る人がいる。歌う人がいる。絵を描く人がいる。 総じて、それは微笑ましく、愚かで、悲しく、希望に満ちていて、それでいて阿呆らしい野花はなにも言わず咲いている 野花の美しさは濁りのない美しさたと思う野に生きるものはしたたかさと純粋さを備えてい…
遠くで星が輝いていた、、男はガシャガシャとうるさい世界に疲れていた 夜に働き、朝に眠るそんな暮らしに疲れていたみんな疲れている そんなことは分かっているのだが、、久々に仕事が休みだったので、ボロアパートのドアを開けて、外に出た外に出る際、が…
ねこ達が踊りだしたのは、青い太陽が昇ったためである。その日は、一晩中踊り明かしたらしい 踊りすぎて、死んだネコもいるんだって四六時中、ラグタイムやジャズの音楽に合わせて、チンドンチンドンやっていたんだって青い太陽はそれを見ても全く笑わなかっ…
朝もやのかかった公園 からからの空気の中、銀杏の香りがしております 一人の男がベンチに座り歌を歌っているようです申し遅れました 今喋っております私は灰色と茶色とが混ざりあい しましまのせんが入った、尾っぽがそこらの猫より少しだけ長い野良猫です…
言葉を探すこと 妥協せずに言葉を探すことこれがなにより肝要 生きてる限り妥協したらいけない求道は体力がいる。気力がいる。なかなか大変なこと言葉は悲しいけれど、 素晴らしい物語は語り継がれるきっと、悲しみと戦った人の生きざまは残されるべきと本能…
あさがきて ひるがすぎて よるになって あさがくる螺旋 流転 輪廻困ったのは、酷く頭が痛いことで 悩んでいるのは、ほんとうの幸せについてで自然を仰ぎ 科学を苦にするからからなる開かずの箱を畏怖する嘔吐嘔吐嘔吐の日々で 全く何かの病気なのでしょうな…
日光と月光なら月光が好きだ きっと、夜が暗いから、月光のほうが良いものにみえるんだろうなげっこうゆらゆら 星が見えるところに住みたい疲れてしまうと駄目だね ぽちゃんと何も跳ねなくてきっと、恵まれているのだろうけど、 それでも、悩まずにはいられ…
やっとこさ、どっとこさ ここまでやってきましたが、 またまた、堕ちていますとかく気だるい感じで 理由を探すほど暇もなく 疲れてしまいました貴方は情けなく、全く駄目なのですひどく腹が痛いおそらく、その甘い考えがよくないのでしょう ほんとうにもう駄…
ヌワールは退屈そうに尻尾をカリカリ掻いていた 近頃何をやっても、心を握り潰されているようで どうにも儘ならなかった 「あぁ、たいくつだたいくつだ」 からんからんととドングリのチャイムが鳴りました 「はいはいどなた?」 ヌワールがドアを開けると誰…
夕空は雲に隠れ黒々と 雨静かに屋根を鳴らす蒼い雑草 花持たず ゆたりと雨を受け止める 誰に見初められることもなく ただ凛として立っている嗚呼、なんと強く逞しいぼろ箱の一室は檻のように 暗く 息苦しい 判別のつかないものばかり 転がり、散らかる 風は…
午前3時、どしゃ降り それは重かった 頭上から、散弾銃を乱射されて、なすすべもありませんでしたこちらの国は、銃を持ってはいけないので、反撃の余地もありませんこんな天気の、こんな時間に、外にでれるなんて、こんなに幸せなことはなさそうですだって、…
正直者の常夜灯 悲しく揺れていました 愚か者の常夜灯 悲しく揺れていました「今は眠りましょう」 優しい声は言いました 「僕はまだ、何も知っていないんだ。眠ってる暇はないんです」 私は必死に喚きました優しい声は無慈悲でした貴方は何を知ったのでしょ…
およそ、人の定義がぐらんぐらん痛みや熱さを感じることができるのは、幸福らしい オーディオプレーヤーの壊れた電波を手に入れることができるのもきっと幸せと呼ぶんだろってさ 近頃の説明は説明として機能していない きっと、とっくのまえにもうばかになっ…
ご陽気であります ぽかりぽかりご陽気であります空気は相変わらず、今日もぬらんとしていますが ご陽気でありますエアコンはガタガタ言って、泪を流しながらの健気な努力で、部屋中にさらりとした空気の層を作ってくれます貴方には、ほんとうに感謝です逆巻…
疑問文 What is this? これは何ですか? who are you? 貴方は誰ですか?あと何年、夏を迎えることができるのでしょう? あと何年、この暑さを感じ、汗をかくことができるでしょう? あと何年、名もない蝉の声に耳を奮わせることができるでしょう? あと何…
青臭い 硬くて食べられやしません 泥臭い 汚くて近づきたくありません 鈍臭い どうにもみておれません最近、どうにもなにがなんだか理由の分からない様子です黙していると異常にぐしゃぐしゃと嗤われているようでこのままだと、いつか体内からびっくばんを起…
鳴かぬなら、もったいないね、ホトトギス雨が降っています さらさら、さらさら 雷が笑っています がらから、がらから 貴方は死んでいます りーん、りーん今年の夏は重かった 新緑の葉は静かにお昼寝をしています せっかちな一枚の葉はゆらんゆらんと踊ります…
渇く 喉が渇く 瞳が渇く 心が渇く幸せを渇望する 幸せ?あなたの幸せはなんですか? 何色をしていますか? どんな形をしてますか? どこにありますか? 何故求めるのですか? 幸せを知れば幸せになれますか? あなたが今幸せではないとすれば、それは不幸な…
トテトテと歩き回った 方向も感情もぼんやりと浮かばせながら ただトテトテと歩いたのですそうしているうちに深紅の川と出会いました どくんどくんと流れる深紅の川を見つめていますと川はなにとはなげに私に仰ります 「近頃、私の所には、汚いものばかりが…
千春は自宅のベッドの上で強烈な吐き気に襲われていたセイシンテキナ要因か、洗剤を大量に口にいれてしまったせいか、不健康な食生活のせいか、明確な理由は分からない「いっそのこと、ベッドの上にでも吐いてしまったほうが楽だろうか、、」2018年8月17日18…
「今日の真実は科学調味料をふんだんに使った真っ赤なパスタの中に」千春はそんなことを言われた今日は、一体いくつの命を貪れば、気がすむのだろう「命をそちらに送り届けるのには、いくらの運賃がかかりますか?」「一グラムの重さが有りますか?」カラス…
創造力は捨てることから養われる 十分に満たされている状態では、新しいものは生まれてこない 現状の環境に満足できない、「異なるもの」が自らの好みをを頑として押し通した結果、新たな創造が生まれる 時代に風穴を開ける革新を起こす人たちは、皆総じて悪…
常識を疑えという人がいる 常識的に考えろという人がいる千春は家から仙台駅までの道のりを歩きながら、「常識」について考察していた常識とは、健全な一般人なら誰でも身につけているものらしい「常識はよく分からないな、、」ニコロ・パガニーニの演奏を携…
第2話「杏露中毒」千春は朝からひどく朦朧としていた千春には、自分自身を俯瞰で分析する癖がある そして大抵はネガティブな結論を導きだすこの癖が最近は酷くなり、分析が独り言として口からつらつらと流れ出てしまっている「この頭痛は煙草の吸いすぎか、…
第1話「コバエ」「一体どうしてこうなったんだろう」朝6時、コンビニの夜勤明け、自転車に乗り帰路についたら土砂降りの雨だった平千春は今月で24才になる 名前の由来は父親が唯一好きな歌手である松山千春に由来しているよく女みたいな名前だと馬鹿にされ…